毒親認定されるただひとつの条件とは
子どもに害をおよぼす親のことを毒親と言いますが、ロンドン大学の研究で毒親が毒親であるただひとつの条件が明らかになりました。
それは…
『子どもに対しての心理コントロール傾向が高いかどうか』です。
どういうことかというと、恥や罪悪感といったネガティブな感情で子どもを支配したり、都合よく動かそうとする親が毒親と認定されるのだとか。
たとえば、わざと人前で子どもを叱ったり、子どもがコンプレックスに思っているようなことを「うちの子は○○なんですよ」と言って恥をかかせたり、成績が落ちると「学費を払ってやってるんだからしっかり勉強しろ」と言ったり。
例に漏れず、わたしも小さい頃から似たようなことを言われてきました。
わたしは母が忙しいときによく伯母から面倒をみてもらっていたのですが、この伯母が母より強烈な毒を持っていまして、褒めて伸ばすの真逆をいく人でした。
子どもは褒めたらつけあがり調子に乗ってダメになると思っているふしがあり、とくに人前でそれが全面に出てしまうのです。
「この子は内気で意気地なしでのろまで…」と人前でわたしを下げる下げる。
言われて悔しいなら頑張れ!という教育方針だったのでしょうね。
その場にいるわたしは、自分は何をしてもダメなんだとへこむやら恥ずかしいやらで、いたたまれなかったのを覚えています。
「あんたにはあれほどお金をかけたのに」と母から言われたのも最近の話です。
こういった発言は子どものメンタルにネガティブな影響を与え、歪みが生じてしまいます。
毒親から心理コントロールを受けた子どもはどこに問題が出るかというと、愛着スタイルです。
“HSPの恋愛と愛着障害”という記事でも書きましたが、愛着スタイルに問題があると人間関係や恋愛に大きな悪影響が出てしまいます。
人とのコミュニケーションや距離感がうまくとれず、トラブルになったり生きづらさを抱えたりしてしまうのです。
それでも希望があるのは、ロンドン大学の研究結果によりわかったこととして、子どもが受ける親からの影響は10%に満たないということ。
性格を決めるのは遺伝子が最大で50%、友達の影響が40%ほどなのだそうです。
どんなに親から害を受けたとしても、良い友達に出会うことができればそちらの影響のほうが大きいということです。
愛着スタイルに問題が生じてしまっている時点で、他者と良好な関係を結ぶことは簡単ではないと思います。
それでもネガティブに歪んでしまった自分を受け入れ、良い影響を受けたり与えたりできる友達をつくり、周りの環境を変えていくことができたら、自分も変われるのかもしれませんね。